「結婚をしたほうがいい」と分かっていても、婚活を始めるキッカケがなかなかつかめない方も多いのではないでしょうか。
私自身、30代後半になった頃、街中で家族連れを見かけ、その際に感じた孤独感から本格的に婚活を始めました。
この記事を最後まで読むことで、「自分だけが孤独感を抱えているわけではない」と気づく良い機会になります。また、すでに婚活中でくじけそうになっている方も、「なぜ婚活を始めたのか」という原点を思い出すきっかけになるでしょう。
一般的に婚活をはじめるきっかけとは?
まず、多くの人が婚活を始める際に共感するであろう、普遍的な5つのきっかけを紹介します。
- 年齢の節目 : 20代後半、30歳、35歳といった年齢を意識し、「そろそろ真剣に考えないと」と焦りを感じるケース。ライフプランを具体的に考え始める最も一般的なきっかけです。
- 周囲の結婚・出産ラッシュ : 親しい友人や同僚が次々と結婚したり、子どもが生まれたりするのを目の当たりにして、自分も「家庭を持ちたい」と強く意識するようになります。
- 将来への不安や孤独感 : 病気になった時や仕事で落ち込んだ時に、一人でいることへの寂しさや心細さを感じ、「支え合えるパートナーが欲しい」と切実に思うようになります。
- 子どもが欲しいという願い :「自分の子どもを育ててみたい」「温かい家庭を築きたい」という思いは、婚活の大きな原動力です。特に女性は、出産年齢を意識してスタートするケースが多く見られます。
- 失恋や恋愛の終わり : 長く付き合っていた恋人と別れたことを機に、「次は結婚につながる真剣な出会いをしたい」と考え、婚活へと舵を切るパターンです。
始めるキッカケは多岐にわたりますが、婚活を続けていくうえで婚活を始めた動機は重要だと思いますので、少し立ち止まって自分はどうだったか振り返ってみましょう。
私の婚活動機ともなった独身者が抱える孤独の割合
婚活を始めるキッカケは色々あることが分かりましたが、私の場合は強い孤独感からでした。
以下のグラフは 内閣官房(孤独・孤立対策推進室)の関連資料から作成したものです。
グラフからも既婚者より、独身者の方が孤独感を感じている割合が圧倒的に多いことがわかります。
出典: 内閣官房(孤独・孤立対策推進室)の関連資料
私が街中で感じたあの孤独感は、決して特別なことではなかったのです。もし同様に孤独感をあなたも感じているのなら、このデータから孤独を感じている独身者が決してあなた一人ではないことを示しています。
独身者が孤独感を感じる理由と人生の弊害
独身者が孤独を感じやすいのはなぜでしょうか。また、その孤独感は人生にどのような弊害をもたらすのか、考えてみましょう。
- 「心の支え」がいないこと
嬉しいことや愚痴を、日常的にすぐ共有できる相手(パートナー)がいないこと。疲れた時や落ち込んだ時に、無条件に受け止めてくれる「心の安全基地」がないと感じる。 - 社会的な「疎外感」
友人が次々と結婚・出産し、話が合わなくなったり、予定が合わなくなったりすることで「取り残された」と感じる。また、街で幸せそうな家族連れやカップルを見て、自分と比較してしまい卑屈になる。 - 「将来」への不安
病気で倒れた時や、老後を迎えた時に「誰も助けてくれないのではないか」「ずっと一人なのではないか」という不安が、現在の孤独感を一層強める。
上記のような孤独による慢性的なストレスは、うつ病など心身の健康を害するリスクとなります。また、焦りから冷静な判断力を失い、将来に悪影響な選択をしがちです。
くじけそうな時は婚活を始めたキッカケを思い出してのりきろう
私が婚活を始めたキッカケは「寂しさ」でした。それまでも婚活をしていたものの、思うように進まず、挫けそうになったこともあります。
そんな時、街で幸せそうな家族を見かけて強い孤独を感じ、「このままでは後悔する」と思い、もう一度真剣に婚活に向き合いました。
焦りながらも行動を続けた結果、今の夫に出会うことができました。当時は「なんとしてでも出会いたい」と必死でしたが、振り返ると、焦りよりも「自分の正直な気持ちに従ったこと」が良い結果につながったのだと思います。
「孤独」がきっかけの婚活は、「誰でもいいから結婚したい」という焦りに陥る危険もあります。けれど、寂しさを埋めるためではなく、「この人と人生を歩みたい」と心から思える相手を見つけることが大切です。
婚活がうまくいかない時こそ、最初に「なぜ婚活を始めたのか」を思い出してみてください。原点に立ち返ることで、また前を向いて行動する力がきっと湧いてくるはずです。